2009年1月

1/31 (Sat)

• 最後の引っ越し。
  • 結局ほとんど寝ないで、部屋の片付け、掃除を頑張る。 最後、やっと終わったと思ったら冷蔵庫の中を忘れてて青くなったり、 掃除機がもう全然吸引しなくて絨毯がきれいにならなかったり、 荷物がスーツケースに入り切らなかったり、もう本当に泣きそうになってたけど、 何とか予定の午前１０時を３０分だけ過ぎた時点で完了と言える状態にもってこれた。
  • 管理人を呼んで一通りチェック。基本的に絨毯はクリーニングを入れるので、 それが65ドル、それだけでオッケーということに。 聞けば次の住人はもう火曜に入ってくるのだそうだ。
  • 布団やいらなくなった衣類をcloths bank(いわゆるdonationの１つ)のboxに入れる。
  • 今夜一泊の宿をとる。いろいろ考えたが面倒だったので、 calgary trailとgateway blvdの間の51 ave.沿いにあるbest westernにした。 私のedmonton生活は、best westernではじまりbest westernで終わる、ということに。
  • フロントで話をして、(まだお昼前だったけど)既に開いている部屋にすぐに入れてもらう。 部屋に入ったら、急に眠気におそわれて、しばらくベッドで横になる。
  • 起きてから、いろいろと事務手続き (UofAのparking permitの解約、車の寄付の手配、郵便の配送)をすませておく。
    • andreaから譲ってもらった車は、結局 91,397.9 miles 走ったことになる。 baltimore -- london ON の旅、london -- edmonton の旅と、 まあよく頑張ってくれた。
      • 4/8/2009: 我が愛車、600ドルちょっとになったそうだ。
    • canada postはお金は掛かるが一応海外へも郵便の転送をしてくれるので、 半年ほどお願いしておく。115.50 CAD なり。
  • これで後は飛行機に乗るだけ……という別けにはいかず、 手荷物の整理が残っている。
    • 大きめのスーツケースが１つ、今回新たに調達したギターのハードケースが１つ、 これらを預けて、機内に持ち込むのはデイバッグ１つとコンピュータバッグ１つの予定。 しかし部屋からホテルに持って来た荷物は、これ以外に小さいデイバックが１つに 大きな布製のバッグが１つ余分にあって、こいつらの取捨選択が必要。 それにスーツケースが既に４０キロにもなっているので、 これも出来るだけ減らさないといけない……。

1/30 (Fri)

• 最後の引っ越し。
  • 部屋の大きな荷物を処分 by U-HAUL。
    • 朝７時、U-HAULにvanをピックアップ。
    • お昼前にようやく積み込み完了。
    • moving saleでは売れなかった長年使って来た家財道具、 bottom lineはvalue villageにタダでdonationするということだけど、 考えれば考えるほど残念感に苛まれるので、 その前にいくつかpawn shopsを回る。しかし、そういう店のある辺りって大概、 雰囲気が悪いね、当たり前だけど。 結果は、残念ながらというか予想通りというか、買い取ってもらえず。 結局value villageに持って行く。まともな家財(だって、 つい昨日まで普通に使ってたものだから)なので、value villageの人は 無邪気に喜んでいるが、それがこっちには一層つらい。 何だかイライラしたよ、しょうがないことだけれども。
    • ガソリンを満タンにして午後３時、vanを返却。
  • NINTの仕事納め。
    • 事務方の人たちは４時退社なので、焦る。 一旦、家に戻ってコンピュータをピックアップして(必要な書類がそこに入っているので)、 officeに着いたら3:45なり。書類を印刷して、カード・キーを担当者に渡してサインをもらい、 ボスにも必要事項にサインをもらって、別の事務担当者に書類を渡して終了。
    • alexの部屋で少し、ボスと、同室のsergeyとしゃべって、おいとまする。
  • ヘトヘトになって家に戻る。 留守電に保険屋からメッセージがあり、昨日送ったファックスを無事に受け取り、 解約手続きも完了したとのこと。
  • 夜、部屋の掃除を完了させようと頑張る。(が、終わらず……。)

1/29 (Thu)

• 最後の引っ越し。
  • 10:00amすぎ、昨日の電話の人たちがやってくる。 bookshelfが売れた。10ドルなり。 今晩８時以降、こっちから連絡して、ピックアップするとのこと。
  • 明日vanを借りる予約をU-HAULに入れておく。 今日の6pmまでに予約の確認がくるらしい。
  • 船便の荷物、highland movingのピックアップ。 ３０分ほどで荷物出し終了で、午後２時前。部屋が広くなった。
  • 急いで残っている仕事を片付けるために出かける。
    • 保険屋へのファックスはstaplesでdone. (93cent)
    • そこにあったTDで口座の話を聞く。e-phoneをactivateしてもらった。 あとは電話でできるそうだ。credit cardも電話でできるとのこと。
    • bottle depotにいってオレンジジュースのパック(26個=6.5ドル)を換金。 ビール瓶５本と合わせて7ドルなり。
    • axe musicまで足を伸ばして、ギターのハード・ケースを買う。約９０ドルなり。
  • ４時前、一通り終えて一旦帰宅。 引越し屋からの留守電に対応。トータルは2,060.31ドルなり。 あれれ、と思ったが、そうか25lbって10kgちょっとだったよ。まあいいや。
  • ギターケースを見る。鍵が見当たらない！と思ったら、中のケースの蓋に気づかず、 そこに入っていたというオチなり。
  • 夕方、図書館に本を返しに行く。 ついでに、いらなくなった日本語の本などを寄付しておく。

1/28 (Wed)

• 最後の引っ越し。
  • 結局packingが終わったのは朝の７時。それから、携帯を枕元に置いて就寝。
  • １２時前に、気になって眠れないので、疲れているけど起床。 しばらくしたら電話がなって、とったらfedexだった。(誤解してたけど、 どうも玄関から呼んでいたらしい。区別つかんぞ……。) が、tagを１枚だけもってて、49箱あるんだがというと「ポカン」としてた。 彼はtagがないと何も出来ないと言うので、今日のところは手ぶらで引き上げてもらう。
  • QICに電話、事情を言うと「たしかに49箱と言ったのになあ」とかなんとか。 再度fedexに依頼を掛けてもらう。が、ここで嫌な予感がしてきた。 つまり、fedex groundを使うということは、一箱あたりの勘定になるんだよな、と。 手配しましたという電話が来たので、その点を聞くと、やっぱりそのようだ。 10kgの箱がB.C.からedmontonで18ドルとかしたらしい。 ずっと重たい箱が49個あったら……と考えて青くなる。
  • 自分で手配することを考える。いつものようにhighland movingsに電話すると、 明日のピックアップができる、と。料金は25lb上限で49箱が1500ドルなり。 軽いとその分安くなる、保険は2500上限でついている、と。早速依頼しておく。 QICにはその旨伝えておく。
    • 1/29/2009: ピックアップ、完了。
    • 4/8/2009: 船便、今どうなってるのかを電話で確認。
  • いろいろ、契約の終了を手配しておく。 shawは多分もう料金の請求は発生しないだろう、と。(本当はone month noticeだけど。) telusは、日本の住所を伝えて、最後のbillはそっちにくる、と。 保険(家と車)は、サインをしたletterをfaxする必要があるらしい。 家の方がかおのサインを要求するし、faxはすでに使えないので、 日本に帰ってから手配しよう。
  • 信号無視の罰金をAMA経由で払っておいた。
    • 1/11/2009: 信号無視のチケットが来た。
  • 車の寄付の算段。 kidney car programでいけるみたいだ。 しかもtowingしてくれて、立ち会う必要もないらしい。 ということは、ぎりぎりまで車が使えるということだ。
    • 4/8/2009: 我が愛車、600ドルちょっとになったそうだ。
• [phys]査読。
  • 前(8/19/2008)に査読した 論文の改訂稿が来た。なんと言うか、こういう忙しい時に狙いすましてと思うが、 きっと被害妄想なんだろう。 (とはいえ、前回も引っ越し直前のバタバタしてた時だったのですよ……。)

1/27 (Tue)

• 最後の引っ越し。
  • staplesに行って箱を調達してくる。4個入りで20ドル弱を二つ、8箱購入。
  • banzaiで弁当二つ。
  • ぼろぼろの箱から書類を買って来た新しい箱に移して、全体の目処が立つ。
  • ということで、箱のサイズと重量を(おおまかに)測定。 49箱でちょうど2m³を切るくらい。切ってくれたら安くなるが、 測定も適当なので3m³は上回らないと思っておこう。
  • 引越し屋に荷物のピックアップを依頼。 (後で連絡があり、明日中のピックアップが手配できたとのこと。)
  • ここまでで３時半。
  • 大学に出て、人事に書類を出して来て、今、論文を仕上げようとしているところ。

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1/20 (Tue)

• 夕食会。
  • その前に銀行に行って、direct energyとbell canadaののチェックをdepositしておく。 ついでに夕食用の現金を準備しておく。
    • 付記：が、まあ予定通り奢ってもらった。
  • ３時すぎにオフィスに顔を出すと、みんながバタバタしていた。 私としてはもう予定は確定していたと思っていたのだけど、 私の最終承認が要求されていたらしい。
  • おおよそ形式的なお別れ会のたぐいは嫌いなので、 きちんと話できる人数でゆっくり過ごしたいと思っていたのだけど、 その願いは半分以上は叶ったかな。それでも、ずっと長いこととなりのcubicleに座っていた nickとは結局ゆっくりと時間を取ってしゃべることは出来なかったのが残念だったかな。 なんと言うか彼は私とほぼ同じ時期にNINTで働き始めてて、 彼も物理屋で、今のプロジェクトは彼にとっても全く新しい世界で、 身の振り方をいろいろと模索していたみたいで、その辺りの話をしてみたかったんだけど。
  • 世の中のcommunicationって、本当の部分に至らないものばかりだよな。 外国人として暮らすことの利点の一つに、くだらないマナーというか気遣いというか、 そういうことを省略しても許容してもらえることがあると思う。 日本に帰ったら、礼儀とかいろいろなことに気を使わないといけないんだろうな。
  • 1/15/2009: 計画。
  • 1/18/2009: 予定、決定。

1/19 (Mon)

• [music]perfume
  • 年末だったかな、garagebandをmidi sequencerとして使うような話を webで探していて、"chocolate disco"のオケを打ち込んだものをPVに付けた奴 を見て、このグループを発見した(URLは記録してなくて、失念)。
  • 広島出身ということで勝手に親近感を持ったのだけど、ふと、 彼女らはいろんなものを犠牲にしてこの「アイドル」目指して邁進して来たんだろうな と思って、もの悲しさを感じた。 自分が中学生の頃に感じていたことって、情報的にも経験的にもすごく限定されていたと思う。 特に「余裕」というか「幅」という側面に対しては。 それを時には「純粋」とか言うんだろうけど。 あの頃の頭で脇目を振らずに進んでいたら(進んでいけてたら)と想像した時の寂しさ。 とは言え、実際のところ、この邁進の経験も、フツーの人が得られない 大きな経験なんだろうけれど。
  • 昔の頃の(いわゆる「アイドル」路線という奴なのかな)映像も見たけど、 個人的にヒットしているのは、やっぱりボコーダー全開な最近の奴。 しかし甘ったるい歌詞はなんとかしてほしいなと思った。 と言う事は、だ、perfumeの子たちのcontributionは(少なくとも私的には) ポイントではなくて、つまりは日本語で女の子なdaft punk(6/18/2001)ということかな。
  • とか言いながら、数日前にyoutubeの動画「20分でわかるPerfume」 (1,2) とか見て泣きそうになってる訳だが……(なんだかんだ言って、私は浪花節なんである)。
  • 「マカロニ」って曲は好きなんだけど(正直、歌詞は、いろんな意味で勘弁してほしいけど…… 「やわらかい」よりはal denteのほうが、何かといいのではないか、とか)、 これ、オリジナル感はないなあ (norah jonesのみたいに(1/17/2003)、という意味)と思うんだが、 元ネタって何だろう?(っていうか、元ネタってあるのかな?)

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1/18 (Sun)

• alexからメールが来ていた。
  • ボスと話をしたそうな。
  • 論文の件(cf.1/15/2009)は、ありゃりゃ、オプション２でいこうという流れらしい。
    • 3/18/2009: JCIS は picture abstract が必須らしいよ。
    • 4/16/2009: 物理がない、という懸念。
  • さよならdinnerは火曜でfix.
    • 1/15/2009: さよなら夕食会の話。
    • 1/20/2009: さよなら夕食会。

1/17 (Sat)

• 食料が切れたので買い物に出かける。
  • 気温がプラス(?!)。 関係あるのか知らないが、最近ちょっと車の調子が悪いぞ。 廃車にして帰るかな。

1/16 (Fri)

• [phys]twobody
  • やっぱり、和の上限が理解できない。

1/15 (Thu)

• [phys]twobody論文。
  • 論文の話をalexに報告。オプションを二つ提示しておく。
  • 1/18/2009: みなさんの選択はオプション２ですか……。
  • 3/24/2009: オプション２が消えた。
  • 3/25/2009: オプション１’完了。
• 私のさよならdinnerの話。
  • 形式的で儀式的なさよならgatheringはゴメンなので (cf.7/13/2007) 何もないのがベストなんだけど、そうそう徹底的になりきれない。 そうすると今度はなんというか線引きが難しい。
  • 1/18/2009: スケジュール決定。
  • 1/20/2009: さよなら夕食会。

1/14 (Wed)

• [blog] 「京極夏彦はいつ眠るのか」@1101(lc: index 1 2 3 4 5 番外編 6 7 8 9 10 最終回)
  • 引用：

    ぼくは、「荒俣宏」を経て「水木しげる」になるのが夢なんです。

1/13 (Tue)

• [mac]MacBookでZen Micro
  • FreeBSDの頃はgnomad2 にお世話になってたけど、macではどうするのか調べてなかった。
  • xnjbというのを発見。 なんだ、これで使えるじゃないか、と今更ながら。
  • こっち方面で重宝していた情報サイトnomadnessが終了になったらしい。残念。
  • 8/13/2010: xnjb 1.5.8 にアップデート
• [blog]「テレビと落とし穴と未来と。」@1101(lc: 1 2 3 4 5 6 7)
  • これ、年末に(日本に発つ前に)はじめの部分だけ見て、 全部そろってから見直そうと思っていた奴。
  • 5の「価値、無価値、反価値」が一番印象に残ったかな。

    (糸井) ぼくらは、価値と無価値と反価値という、 この３つをそれぞれ持ってないと いまの社会で生きられないんだと思います。
    ぼく個人は、これまでの経験から、おそらく 価値の作り方を よけいに学んできたのかもしれません。 吉本さんは、きっと３つ全部を 均等に意識していらっしゃると思います。
    そして、吉本さんが 反価値について語っている部分さえも、 価値に変えてしまうことを、 ぼくはこれまで お手伝いしてきたんだと思うんです。
    
    (糸井) 出版にしても、本当に残念ですが、 どうしてもそれだけでは食えなくなっている、 という現状があると思います。 例えばいま、１万冊というのは 単行本として悪くない売れ行きだと思いますが、 １万冊というのは 1500円の本なら1500万円のビジネスです。 著者にとっては150万円の話になります。 年に一冊、１万部売れる本が出たら、 みんなから「立派だね」と言われますが、 どうやって食っていくんだ、 という問題が残ります。
    (吉本) そうですね。 やっぱり、そういうことを考えて、 なおかつできるのは、 やっぱり糸井さんしかいないです。 ぼくは、もう、 そういう真正面さみたいなのは 非常に貴重だなというふうに思います。
    (糸井) みんな、こういうのを 「真正面」じゃなくて、「斜め」だと 思っているんですよ。
    (吉本) そうなんです。そうだと思います。
    (糸井) 悔しいですよ。
    
    (糸井) ぼくは、「ただ」の力を、もっと信じてます。 本当に「ただ」でやるときは、 もっと「ただ」に対して考えて 慎重にならないとダメです。 「ただ」って、やっぱり いちばん高くなきゃいけませんから。
    (吉本) そうそう。 ふつうの「ただ」じゃダメなんですよ。

  • 「悔しいですよ。」というのが、なんというか、大きい。 既視感があるけど、それは個人的な文脈で、こういう話を初めて意識した猪瀬だ (6/28/2002)。 似たようなことは、確か森博嗣も、今はなきMLAで言っていた気がする。
  • ちょっと関係あるのかな、トップページからたどった先にあった 「吉本隆明の「リナックス化」を実現したい。」と言うフレーズも気になった。

    吉本隆明全講演アーカイブ
    ほぼ日刊イトイ新聞では、集まった吉本隆明さんの講演を、 フリーソフト化していく方向でプロジェクトを進めます。 何年かかるかわかりませんが、誰もみんなが 吉本隆明さんの声を聞くためにできることを、 着実にやっていくつもりでいます。
    このプロジェクトの概要と進捗は 「吉本隆明　YOSHIMOTO TAKAAKI」のページで 随時お知らせします。

• [music] "Kurt Rosenwinkel: Live At The Village Vanguard"@npr(lc)
  • このライブを最近聞いているけど、お気に入り(web siteにはmp3も置いてある)。 ポイントはpianistのaaron parksかな？

1/12 (Mon)

• [blog]「足元を見よ」@tatsuru(lc)
  • 樹さん、ここのところ「内向き」ネタが連発している。これで３度目かな。 (cf. 1/7/2009, 12/17/2009) それだけ外野がこの辺に反応しているということなんだろうか？
  • 私は相変わらずそっちじゃない、些末な線に反応している訳だが。引用：

    かつて多田先生に「武道家としてまず心すべきことは何でしょう」と訊いたことがある。 そのとき、長時間のインタビューを終えたあと、月窓寺道場の入り口に私たちは 立っていたのだが、先生は沓脱ぎに掲げてある木札をすと指さして「脚下照顧」とおっしゃった。 「足元を見ろ、だよ。内田君」 爾来、私は師のこの言葉を座右の銘としている。
    
    武道は「石火の機」を重んじる。 訊かれたら即答。 その場にあるものをためらうことなく「それ」と指さして、 「これだよ」と言わなければならない。
    
    ロラン・バルトが俳句について書いていた言葉を思い出した。 「俳句は純粋な単一の指示作用にまで縮減されている。(…) 一筆で、一気に引かれた線のように、そこには迷いもためらいもない。 (…)俳句は子供が指で何かを指し示して、一言『これ！』と言うときの仕草を 再現しているのである。」

  • このことは、孤独な日々、一人座る時の友である「遊学」の最近引っかかってる 道元の頁に共鳴している。

    禅林では「道」という字を「道う」(言う)とつかって、その公案の多くに「速やかに道え」と 迫る箇所がある。
    ……
    一般には、禅にはヘーゲル弁証法やハイデッガー存在学との親密な通底器があるとされる見解が 強いものの、私はそういうヨーロッパの水を引いてくる哲学的解釈は禅から速度の快感をとりさる 危険があるとおもっている。

  • 私に何が足りないといって、この「速度感」が何よりも欠乏しているように思う。 何か迷ったとき、まず立ち止まってしまう。どうにでもなれ！という開放感には、 これがなかなか踏み切れないんだな。単に臆病なんだろう。 こういう感覚は一体どう涵養するのがよいのだろうか？
  • 付記： 「悪人を倒せば世界が平和になるという映画は作らない--宮崎駿監督、映画哲学を語る」@makoto (lc: 1-1 2 3 4 2-1 2 3 4)

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1/11 (Sun)

• 午後、ちょっと職場に行く。
  • ここのアパートの部屋を見に来るというので、立ち会うのもかったるかったので。
  • 1/6にも入るというnoticeがあったけど(これはもちろん帰国前だったので、 私としては事後確認だったけど)、まだ入居者は決まってないということなんだな。 その時は台所とかひどい状態のままだったからな……。
• 交通チケット。
  • カアッ、やっぱり来たよ、信号無視の交通チケット。 12/18/2008の夕方、雪が積もった道で停止が怖くて通過したんだが、 確かにしっかりフラッシュが光ったんだよな。 (ナンバーに雪が積もってたりしてたらよかったのにな……。) 287ドル払えと言っている。面倒なのでとっとと払った方がいいんだろうな。 自業自得なんだけど、なんか落ち込むよな。
  • 1/28/2009: 払いました。

1/10 (Sat)

• 風邪がよくならない。
  • 断固とした姿勢で、一日中ベッドに居る。 実は、モンを日本につれて帰った後も惰性でリビングの床に布団を敷いて寝ていたんだけど、 やっと布団一式を寝室に持って行って、正しくベッドで寝た。
• 夜、祖母が亡くなったとの連絡。
  • 後悔は先に立つものではないのだが、 何で先日帰郷した折に、少し時間を取って会いにいかなかったのか、と思う。

1/9 (Fri)

• 風邪をひいたみたい。
  • 大体、国際旅行の際には風邪をひかないように特に注意をしてる。 今回、日本に戻った後は別に平気だったが、こっちに戻ってから、やっぱりこちらの 乾燥気候にやられたかな、昨日くらいからのどがおかしくて、今日はダウン。
  • 残っていた風邪薬を早めに飲んでおく。 食事も最近さらに手抜きになっていたせいか、胃腸も荒れていて、食欲なし。

1/8 (Thu)

• [phys]図書館から製本された雑誌をピックアップ。
  • 休暇前に図書館に請求していたもの。準備できたという知らせは火曜に届いていた。
  • なんと言うか、大事な論文はアクセスのよい雑誌に書きましょうよ、みなさん。 (アクセスの悪い廃刊になってしまうような雑誌に出さざるを得ない事情というのも あったのでしょうが、それならそれで、もう少しは謙虚な態度を取ってほしいなあ、 というのは、まあ愚痴ですが。)
  • なるほど、何かいろいろと難しそうにではあるが書いてありそうな予感。 ちょっと気合いを入れて解読しなければならないな。 (自分の論文も読者に同様の苦行を強いているのかと思うと、 なおいっそう謙虚な気持ちになる。傲慢な人間にはなりたくないもんだ。)
• [mac]不思議な事。
  • 最近mac userになったのだけど、その少し前から、apple関係のニュースを見ていて 不思議に思ってることがある。 メディア(いまの場合はインターネット・メディアということになるけど)は、 消費者を評論家とか投資家とかにしたいのかな？ jobsのプレゼンがすごいと言うけど、あれは基本的にappleにお金を預けている投資家に対して 「ほらうちの会社はあなたたちのお金でこれだけ利益を生み出してますよ」という話で、 それをユーザーというか顧客というかがうれしそうに「そうだそうだ」というのは、 何かおかしいよな、と。jobsの健康状態が過剰に株価に影響を与えている状況とかも何だろう。 そりゃあ会社が傾けば最終的には消費者も悲しい思いをするだろうけれど、 その辺りの情報は基本的にtechnicalなものというか、 本来そっちの専門家の人たちにとって有益な情報なはず。
  • 似たような気分は、テレビ番組の「視聴率」にも感じている(というのは前にも書いたと思う)。 何で視聴者が視聴率を気にしなければならないのか。 糸井重里が「今これが売れていますよ」が宣伝文句として機能している状況に 失望してコピーライターから離れていったみたいな話があったけど、 どこか似たような話に感じる。(とかって、どんな形であれ、宣伝とかコピーとかは、 何かしら「だまし」だと思うし、だから優れたコピーだろうが糞のようなコピーだろうが 程度の問題だと個人的には思っているけど。 まあ、その「程度」が徹底的に地に落ちてしまったというのが、糸井重里の失望なんだろうけど。)
  • これも何の深い考えもなく印象だけでフワフワと感じている事だけど、 今時の企業って、ちょっと景気が悪くなったと言って生産調整とか従業員解雇とか しなければ立ち行かなくなるほどカツカツの経営をしているのだろうか、と。 大きくなる事のメリットは、そういう外的な影響を相対的に小さくする事なんだろうなと 素朴に思っていたのだけど、今の右往左往を見ていると、どうしてもそうは思えない。 全体のシステムのどこかが異常にgreedyになっているのだろうか？ もしそうだとすると、それはきっと経営者でも労働者でも消費者でもなく 「投資家」なんだろうなあ(ため息)。
  • 最初の疑問に対する答えは、実のところ、単にメディアがヘタレになっているという ところなのかもしれないが。単に情報を右から左に渡すことしかしてない(できない)という意味。 appleが投資家に状況説明をするという意図を持ってやってるプレゼンを、 深く考えずに、消費者に「これが新しいニュースですよ」と流してるだけ、と。 新聞が、警察の発表や大臣の記者会見の情報を単に右から左に流しているように。 そういうものを有りがたがるような「変な」専門家にはなりたくないものだ。

1/7 (Wed)

• [blog]「「内向き」で何か問題でも？」@tatsuru(lc)
  • そこでの主張(は12/17/2008の線)に関係なく、ただ次の一言があったので、 季節労働者が疲れ果てて故郷に帰るような、そういう時期に見つけた、一瞬の共鳴の記録として、 引用：

    しかし、今の日本のメディアを見る限り、自分が１００％国内仕様のライティングスタイルを 採用しているということをそのつど念頭に置いて書いている人はあまり多くない （ほとんどいない、と申し上げてもよろしいであろう）。 中には「英語で発信すれば世界標準になる」と思って、 「私はこれから英語でしか書かない」というようなとんちんかんなことを言う人もいる。
    だが、世界仕様というのは要するに「世界市場に進出しなければ飯が食えない」という焦慮、 あるいは飢餓感のことである。
    「私はこれから英語で発信して、世界標準の知識人になるのだ」ということを日本語で発信して、 日本の読者たちに「わあ、すごい」と思わせて、ドメスティックな威信を高めることを 喜んでいる人間は、夫子ご自身の思惑とは裏腹に、 頭の先からつま先まで「国内仕様の人」なのである。
    失礼だけれど、骨の髄まで国内仕様でありながら、世界標準を満たしていると 思い上がっている人間は、自分が世界標準とまるで無関係な 「ドメスティックプレイヤー」であることを知っている人間より、 さらに世界標準から遠いのではないかという危惧はお伝えしておかなければならない。

  • 私が2001年に外国に出ていったのは、それがかっこよかったからではなくて (cf.8/31/2008)、 単純に日本で食っていけなかったから。 だから、箔を付けようという気持ちをもって出ていく人や、 新たなマーケットに挑戦しようとする村上春樹とは、まあ、違う。 そういう気持ちは、最初にパサデナに行くときには、多少はあったかも知れない。 それでも、本意は、そういう戦略的なものというよりは、 もっとnaiveで子供っぽくて純粋なものだったと思うのだけど。 不思議なことに、似たような気持ちを、つまり

    「世界市場に進出しなければ飯が食えない」という焦慮、あるいは飢餓感

    を表した人を(プラスの意味であれマイナスの意味であれ)これまで全然見たことはなかった。
    • 付記：ここで言及しているのは、 確か村上春樹が日本では露出が少ないのに、海外では朗読会とかむしろ積極的に 表に出て行くのはなぜか、という問いへの答えとして言ったフレーズが頭にあったのだけど、 どこで目にしたものか自分でも見つけられなかった。 10/20/2008 のエントリーだと思ったんだけど。
  • これまで長い間、日記を書き続け、さらし続けている、そのわけは、 これまでにも何度か表明しているように、他人に対して書いているのではなく、 自分に向けて、おそらく唯一の確かな想定読者である未来の自分自身に対して 書いている訳だけど、それに加えて、ほんの少しは、 自分と似た気持ちを持つ人に(たとえば馴染みのない土地で暮らさざるを得なくなった人たちに)、 「そうやって頑張っているのはあなただけではないですよ」と伝えたいという気持ちはあった。 私自身は孤独はそんなに苦にしない方だけど(それでも大変なことは少ないにこしたことはない)、 他に密かに孤独な戦いを続けている人が居るならば、と。 とは言え、１０年以上書いて来て、さらし続けて来て、 そっち方向で手応えがあったのは、そうだな、これまで２件くらいかな。
  • 1/12/2009: 足元を見よ@tatsuru.

1/6 (Tue)

• カナダに帰る。
  • 実家を発つ前にflight scheduleを残していこうと書いていて、 SFOで一泊することになっていたことに今更気づく。 (到着時間の方が出発時間よりも遅いので、気づいた。)
  • 12/29/2008: booking.

1/5 (Mon)

• [monton]モンちのトイレ・トレーニング。
  • なんだかんだで今日一日しか残ってない。 モンちもここに来てからは頻繁に散歩に連れて行かれるので、 おしっこを我慢している様子で、 水を沢山飲ませたり丸一日ねばってみたが、一度もしないので、断念した。 結果として、モンにはひどいことをしただけの一日だった。かわいそうだったな。
  • ということで、かおの一人散歩シミューレションの２日目。 こっちはアスファルトで舗装されている道ばかりなんだけど、 モンはなぜかおしっこをアスファルトじゃないところにしたがる。 具体的には、道がコンクリート舗装になっているところとか。
  • 夜、モンちの生理がはじまった。予定では１２月とか言ってたけど、まあ誤差範囲か。

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1/4 (Sun)

• [monton]モンちを病院に連れて行く。
  • 電話帳を調べてみたら、家の近くの病院が日曜も開いているらしいので、 電話してみたら年始だけど今日も既に開いているということなので、 早速、父に車を出してもらってモンちを連れて行く。 (私の日本の免許証は、また、失効しているので。)
  • 私は1/6に一旦カナダに戻るので、今日はかおが一人で散歩することのシミューレション。 うんちのピックアップとか、いろいろ、一人ですることを練習する。
• 雑煮。
  • 今日の夜は、かおのお手製の雑煮。みんなにも好評だった。
• お買い物。
  • 最近、かおのacerのヘッドフォンの調子が悪いということで、 外付けのaudio interfaceが欲しいと言っていたので、amazonで注文しておいた。
  • ついでに、前から欲しかったjoe zawinul本も(これから失業する人が、 そんな買い物してぇ、と怒られたけど)。
    • 1/21/2007: 山下邦彦の新著は joe zawinul
    • 9/11/2007: [訃報]joe zawinul
  • 注文したのが昨日。それで届いたのが今日の夜。この迅速さは何だ！と驚いたが、 「そうだ、ここは日本なんだ」と思い出した。 うんと、これを標準にしていると、海外では生きていけない。 海外ののんびりサービスを標準にしていると、日本標準にとても幸せを感じる。 さて、どっちが幸せなんだろう。

1/3 (Sat)

• [monton]モンちのお口。
  • これまでは、長旅の疲れもあるだろうと散歩は短めに(しかし、おしっこのことがあるので 頻繁に)行ってたのだけど、今日、久しぶりに長めの散歩に出かける。 時間にして２時間くらい外にいたかな。お姉ちゃんとの散歩は歩行スピードが遅いので 距離的にはこっちでの散歩と変わらないくらいだと思う。やっぱりうれしいらしい。
  • 夕刻、ふとモンちの顔を見ていて、口に何かオデキができてて、かおがすごく心配している。 明日見てひどくなっているようなら医者に連れて行こう、ということに。

1/2 (Fri)

• 日本でのお正月、２日目。
  • 昨日出たばかりのおせち３段重ねが、あっという間になくなった。おいしかった。
• [monton]モンち、実は寒いのが苦手？
  • 昨日とか、モンち元気がないなと思っていた。 今日は部屋の暖房を積極的にしてたんだけど、そしたら動きが全然違う。 どうも寒い部屋は苦手らしい。実際、edmontonでは室内気温は２０度くらいに 保たれていたからなあ。日本家屋は(特に寒冷地域じゃない場所では) 室内気温は結構低いから。何か考えなくては。

1/1 (Thu)

• 日本でのお正月。
  • おせち３段重ねがあった。これは私が帰らなくてもあったものらしい。うれしい。
• [monton]モンち、おしっこ失敗。
  • 気がついたら毛布の上にしゃがんでて、「ああっ」と思ったら、していた。 モンも、新しいお家でどこでしたらいいか分からなくて不安だったんだろうけれど、 なかなかこっちの思う通り行かないもんだ。
  • しばらくは、散歩をこまめにすることにする。

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